中国データ入力のメリットとデメリット
中国データ入力のメリット 中国データ入力のデメリットを考える

最近では、中国データ入力を利用する企業が多く、大連・武漢などでは、データ入力を行う企業が多数あります。割安なコストで大量のデータ処理が可能と注目の中国データ入力。国内の業者に依頼するよりもいいのでしょうか。
今回は、中国データ入力のメリットと中国データ入力のデメリットを考えていきます。
中国データ入力のメリット 作業人員を確保とコスト安
日本でも就職難が問題と言われていますが、現実には、必要なスキルを持っている人間が大量には余ってはおらず、データ入力に必要な人員を集めるのが難しいのです。一方、中国では大学を卒業してもなかなか希望する職につけない人が多く、中国データ入力を支えるIT業界は、給与や福利厚生面が手厚い企業が多いため人気があり、良い人材が集まりやすい傾向にあります。また、日本との賃金格差があるため、よい人材を低コストで雇用できるため、データ入力の価格を安く抑えることができます。
続いて、中国データ入力のデメリットについてみていきましょう。
中国データ入力のデメリット 日本人の常識が通用しない
一般的に日本人には常識と思っていることが中国では通用しません。2008年、社会保険庁が、年金記録「旧台帳」1,466万件をパソコンで照会できるように入力作業を行い、約1,600人の派遣アルバイトが作業者となりました。しかし、派遣された作業者の中の中国人のアルバイトが、姓と名の分け目を間違えたり(「金田」を「金 田」としたり)、旧字体やひらがなを読み取れなかったことが原因で、入力ミスが非常に多くなり、結局、20万人~25万人分のデータをやり直しすることになったそうです。アルバイトは時給で雇用されますから、余計なコストがかかってしまったことになります。
日本の常識が必要なデータは、事前の研修をしっかり行う手間を考えたら、中国データ入力を行うのではなく、日本の業者に依頼をするべきでしょう。中国データ入力のメリットもありますが、日本企業に依頼したほうがいい場合もあるのです。